音を読むための2つのポイント②
“ ピアノが弾きたいけど楽譜が読めない!”
楽譜が読めなくて、自分には向いてないと諦めてしまう方は多いかもしれません。
しかし、ピアノは猫が叩いても音が鳴る楽器です。
読譜法さえ習得すれば、ある程度までは誰でも弾ける楽器なのです。
前回は、『音を読むための2つのポイント』の一つとして「12の音」についてお話しました。
そして今回は、読譜のためのもう一つのポイントである「音部記号」についてご紹介したいと思います。
◇ト音記号とヘ音記号
まず、楽譜を読む時に最初に見るのが音部記号です。
音部記号は、五線譜上の音の高さを決める記号のことをいいます。
ピアノの楽譜に使われる音部記号には、𝄞(ト音記号) と𝄢(ヘ音記号) があります。
みなさんも一度は目にしたことがあると思います。
それには理由があります。
西欧音楽が普及した当時の日本では、ABCをイロハで読んでいました。
そのため、音名(ドレミのこと)もイロハで読まれていたのです。
ドレミファソラシド という音名はイタリア語であり、日本語では以下のように読まれていました。
イタリア語 | ドDo | レRe | ミMi | ファFa | ソSol | ラLa | シSi |
日本語 |
ハ |
ニ |
ホ |
ヘ |
ト |
イ |
ロ |
ドイツ語 |
ツェー C |
デー D |
エー E |
エフ F |
ゲー G |
アー A |
ハーH |
その名残によって、いまも音部記号は日本語での読み方が定着し、
次に、下の図をご覧ください。
これはト音記号の書き方を表したものです。
記号の書き始めがト音(ソ)を示しています。
また、ヘ音記号も同じようにヘ音(ファ)から書きます。
つまり、音部記号は記号を描き始める音が由来となっているのです。
ト音記号のト音(ソ)とヘ音記号のヘ音(ファ)のちょうど真ん中にはハ音(ド)があります。
ト音(ソ)はハ音(ド)から数えて5つ上の音、ヘ音(ファ)はハ音(ド)から数えて5つ下の音を指します。
楽譜を読む際はファ・ド・ソ のこの3音を基準にし、ほかの音を読むことができます。
そして、音の順番は、低音から高音にかけて常にドレミファソラシドレミファソラシドレミ・・・と続くということも覚えておきましょう。
今回は、読譜に必要な「音部記号」についてご紹介させて頂きました。
音を読むにはさまざまな方法がありますが、
「ピアノを弾きたいけど音符が読めない・・」と悩んでいる方は、
この記事を参考にぜひ読譜にチャレンジしてみてくださいね!
Let’s enjoy piano 〜♬
[参考資料]
La clef de sol〈http://www.apprendrelesolfege.com/clef-de-sol〉
La clef de fa 〈http://www.apprendrelesolfege.com/clef-de-fa〉
西薗ピアノ教室 🎹